こんにちは! スマートニュースで人事責任者をしている茅根(ちのね)と申します。コードも書けない自分が Engineering Blog に参加するのはとても恐縮してしまうところではありますが、エンジニアリングカンパニーを心から愛することにおいては人一倍という自負をもって、バンジージャンプにチャレンジするかのごとくこのブログを投稿します!(そして、これを機に GitHub の Pull requests を覚えました。フィードバックをもらいながら協業でつくり上げていく過程が面白い! )

さて、なにやら意味深なタイトルをつけてしまいましたが、「眠れる森の美女」というのは今のスマートニュースを形容する上で手前味噌ながら最も適切だと思っています。(以前は「眠れる龍」と言っていましたが、当社のサンフランシスコオフィスにいる同僚が “Sleeping Beauty” といっているのを聞いて、こちらのほうが良いと思いあっさり鞍替えしました)。なぜ、こんな意味深なタイトルのブログをわざわざ投稿するのか? 是非続きをお読みいただけると嬉しいです。

エンジニアリングカンパニーとの出会い

わたしが初めてエンジニアリングカンパニーに勤めたのは、2005年10月に Google に技術者採用担当として東京オフィスに入社したときに遡ります。いまでは信じられないことかもしれませんが、そのころの Google は日本においては知る人ぞ知ると言った感じで、一般の方は名前もよく知らないという状況でした。検索においては Yahoo! JAPAN が圧倒的に強く、当時の東京オフィスのエンジニアは10人ほどでした。もちろん海外においては Google はすでに頭角を現し大ブームを巻き起こしていたのですが、日本においては「どうせローカライゼーションしかしてないんでしょう?」というあらぬ噂を立てられたりしたものです。

そんな状況ですから採用担当者として入ったからにはこの状況を自分が一変させてみせると意気込んで、自分が面接したときの印象や人柄が良いと思った候補者を、特に技術力の裏付けがないままに熱烈に推すなど、当初は色々空回りしました。しかしわたしが一生懸命やればやるほど事態は難しくなり、エンジニアの心を捉えることは出来ませんでした。その後改心したわたしがエンジニアと語らい仲良くなるうちに得た学びは下記の様なものでした。

  • エンジニアは人数ではない。一人の素晴らしいエンジニアの生産性はそうでないエンジニアの何百倍にもなる
  • 一人の優秀なエンジニアを探し入社してもらうのは、やたら人数を集めて実現するものではない
  • エンジニアに入社してもらうよう説得するのに必要なのは採用担当者のセールスピッチではない。大切なのはその会社が骨の髄からエンジニアリングカンパニーでエンジニアリングカルチャーに満ち溢れ、エンジニアがエンジニアとして認められいきいきしていることである
  • 優秀なエンジニアは他の優秀なエンジニアと働きたがる
  • オフィスの中にご飯やお菓子があるのは大事
  • などなど

洗礼を受けたわたしはその後大きく採用の方針を変えて、最終的にはエンジニアの信頼を勝ち取ることが出来たわけですが、それにしてもそのころの日本における Google はまさに「眠れる森の美女」と言わざるを得ませんでした。エンジニア天国さながらの環境でありながら結局周囲がそれを知らないし、知らなければそれを他の人に伝えようがありませんでした。また、海外のオフィスと比べて日本の特殊事情もあったと思います。転職が当たり前の海外では自分の友人を気軽に誘うのは日常的ですが、日本においてはどうしても二の足を踏んでしまいます。自分で誘っておいて面接で落ちてしまったらどうしようとか、入社後やはり合わなかったらどうしよう、などと思ってしまいがちです。最終的に多くの人の様々な努力の甲斐があって、Google はその後、優秀なエンジニアを採用し過ぎとお叱りを受けるまでに東京における採用が成功しました。

スマートニュースとの縁

そして2017年の秋頃、わたしがスマートニュースとある縁で結ばれたときに、Google に入社したときの状況が頭の中でリフレインされて戻ってきました。わたしは再び「眠れる森の美女」を発見したのです。皆さん、スマートニュースにおける下記のような事実をご存知でしょうか? わたしはこれらのことがあまりよく伝わっていないのではないかと思っています。

当社サンフランシスコオフィスです!

東京オフィスにて、くつろいで仕事をするCEO!

根っからのエンジニアリング集団であるわたしたちは自分たちの良いところをひけらかすことがどうも苦手です。なので、わたしのような人間が空気を読まず、スマートニュースのことを語ることも必要なのではと思うのです。そして、わたし一人の声はとても小さいので、是非皆さんの声も借りて、「眠れる森の美女」を起こし、この素晴らしい会社に優秀なエンジニアを沢山増やしたいのです。

世界で勝負する日本発のグローバルエンジニアリングカンパニーへ

わたしが世界で最高の会社といっても過言ではない Google での職を辞したのは、日本から世界で勝負するエンジニアリングカンパニーを沢山増やしたいと思ったからです。シリコンバレー(最近ではベイエリアということのほうが多いですが)においては、新しいエンジニアリングカンパニーが引きも切らず続々と登場し Google や Facebook も安穏としていられません。日本においても本物のエンジニアリングカンパニーが増え、しのぎを削り合うことはエンジニアにとって良いことのはずです。

わたしは日本発で世界で勝負できる最有力エンジニアリングカンパニーはスマートニュースだと思っています。ですので、多くの方にこの会社で働くことに興味を持っていただきたいと思っています。自分の能力をどうしても過小評価してしまいやすい日本のエンジニアの方々はそれでも応募することに二の足を踏んでしまうかもしれません。ですので、まずは当社のカフェテリアで無料ランチを楽しんでもらいながら語り合い、スマートニュースへの理解を深めていただくことだけでも十分です。ご興味のある方は是非こちらをご覧いただき、オフィス訪問を申し込んでみてください。わたしのメールアドレス(tetsuya.chinone@smartnews.com)に直接ご連絡いただくのも大歓迎です! どうぞよろしくお願いいたします!

最後まで読んでいただきありがとうございました!