株式会社ゴクロの浜本です。

このブログでは、弊社が提供するニュースアプリ「SmartNews」の技術背景をお伝えしたいと思っています。

SmartNewsのミッションは、「世界中の良質な情報を必要な人に送り届ける」ことです。

私は、2010年頃に個人的趣味でTwitterのクローラを実装し、自宅サーバで動かしていました。ある日、ツイートに含まれるURLが解析対象として興味深いことに気付き、URLも合わせてクロールするようになりました。インターネットユーザひとりひとりのURLへの言及を集約し、民主化された情報配信の仕組みを作れないかと考えました。

自宅サーバ。今はAWSに移行したため動いていない

現在のSmartNewsは、当時のクローラを発展させたエンジンCrowsnestを基盤としてサーバサイドを構築しています。Crowsnestが処理するURLは1日あたり1,000万件を超えます。大量のURLの中から、ニュースとしてユーザに届けるべき情報をいかに選択するか。課題は山積みですが、様々な手法を取り入れ、改善を続けています。

また、SmartNewsはクライアントサイドのUIを非常に重視しています。いくら良い情報を届けることができても、良いインタフェースが伴わなければ、継続して使われることはありません。SmartNewsでは、長体(文字の横幅の圧縮)を取り入れたレイアウトアルゴリズム“Chigaidana”を開発するなど、読みやすく使いやすいアプリを目指してiOS、Androidともに工夫を重ねています。

Chigaidanaによる見出しの折り返しと長体変形

SmartNewsでのこうした取り組みの紹介を通じて、インターネットメディアの発展に何らかの貢献ができれば嬉しく思います。本ブログをどうぞよろしくお願いします。